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花回廊では花の季節を「春・夏・秋・冬」と分けていますが、花の記事が掲載された日付を元に、以下のように区分けしています。
▼春(春の頃) 3月〜5月
▼夏(夏の頃) 6月〜8月
▼秋(秋の頃) 9月〜11月
▼冬(冬の頃) 12月〜2月 |
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▼名桜散見(12)
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伊達桜<北宇和郡広見町内深田> |
1994/04/13 |
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【殿のお手植え、南国一】
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| エドヒガン、イトザクラ、ソメイヨシノが入りまじって咲き競う大本神社境内 |
北宇和郡広見町の大本神社には、エドヒガン(別名ウバヒガン)、イトザクラ(シダレザクラ)など県指定天然記念物の桜の群生がある。数十本のうち、本殿前左右にある古木は「伊達桜」と呼ばれ、毎年、同社春の大祭の清明祭(四月五日)のころ満開になり、参拝者の目を楽しませる。
記念物指定は昭和二十四年。当時群生していた木々の中には、四十五年の歳月で枯れたり、花付きが悪くなったりしたのもある。しかし、代わりの新芽が育ち年々歳々、昔ながらの美しい花を付ける。今年も三月下旬に冷え込んだが、清明祭には間にあった。
同社は古い歴史を持つ。延暦十九年(八〇〇)、現神社の裏、深田山にイザナミ、カグツチ二柱の大神が降臨したのが最初。約五百年後、クニトコタチノミコトも合祀(ごうし)、大本大明神となり、さらに約三百年後の南北朝の時代、現在地に遷座した―という。
以来、同地方はもとより、仙台から転封された伊達家の吉田、宇和島藩主らの尊崇も集めた。記念物の桜も、じつは藩主が仙台から移し植えたものといわれ「花は大本 南国一よ 殿のお手植え 伊達桜」と民謡でもたたえられる。
看板は「古くは品種を楊貴妃と称し、淡紅の一重房咲きで同時に淡緑の葉を出し、その姿態品位高く、華麗にして花の雲を仰ぐがごとく楊貴妃の名にふさわしい」と述べ「宇和島、吉田両藩主、毎年観桜の行事あり」と結んでいる。
広い境内には桜以外の樹木も多く春秋とも美しい。境内の池にはフナらしい魚が浮き上がる。その土手近く、所狭しとツクシが坊主頭を並べていた。露店商のおばさんは「最近は客が少のうなってな」とこぼし、せっせと採ってきたツクシのはかまを取る。のどかな山里の春だ。
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