| |
 |
花回廊では花の季節を「春・夏・秋・冬」と分けていますが、花の記事が掲載された日付を元に、以下のように区分けしています。
▼春(春の頃) 3月〜5月
▼夏(夏の頃) 6月〜8月
▼秋(秋の頃) 9月〜11月
▼冬(冬の頃) 12月〜2月 |
|
|
|
|
▼名桜散見(11)
| ■
クラレ桜<西条市朔日市> |
1994/04/12 |
|
【満開の2日間一般公開】
 |
満開の2日間だけ一般に公開さ
れるクラレの桜=西条市朔日市 |
クラレ西条工場の構内渡り廊下に沿った縦長の緑地に、らんまんに開花した桜の古木が列を作っている。百五十メートルほどの間に二十本。近くのものを合わせると二十七本。専門の職員が管理し、肥料もしっかり与えているため、元気がいい。幹の下の方からも小枝が出、花を咲かせている。
この日は同工場が年に二日だけ行う桜の市民公開日。開門と同時に西条市内外の家族づれやグループがやってきた。歩いて角度を変えながらながめたり、記念撮影したりするなど、思い思いのスタイルで観桜。緋毛氈(ひもうせん)のベンチに座り込み、ゆったりと「お茶と桜」を味わっている人もいた。
「クラレ桜」の歴史は古い。同工場が「倉敷絹織」の名で創立したのが昭和十一年七月のこと。この時、桜が植えられ、翌春には花を咲かせていたという。だから工場の年齢よりも、桜の樹齢の方が少し高い。六十年は超しているのではないかという。
桜が植えられた場所は、独身寮や食堂、講堂など福利厚生施設が集中しているところ。毎春、多い時には四千五百人もいた社員が、桜の美しさを楽しんできたのだ。ただし、機密厳守の工場内のこと。ほとんど知られることなく樹齢を重ねてきた。
一般公開が始まったのは一昨年から。今年で三回目。同社で地域との融合策を検討していた時「このすばらしい桜を、市民に公開したら」という社員の声から決まった。満開は毎年四月七日前後。満開の日の二日間を公開日とした。同時に同社製品を並べた展示室も見てもらうことになった。昨年までは女子社員がお茶の接待をしていたが、見物客が増え過ぎ、ついにセルフサービスにしてしまったほど。
|
|
|
|
|