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花回廊では花の季節を「春・夏・秋・冬」と分けていますが、花の記事が掲載された日付を元に、以下のように区分けしています。
▼春(春の頃) 3月〜5月
▼夏(夏の頃) 6月〜8月
▼秋(秋の頃) 9月〜11月
▼冬(冬の頃) 12月〜2月 |
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▼名桜散見(6)
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薄墨桜 松山市指定天然記念物 |
1993/04/24 |
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【天武天皇ゆかりの伝説 何代もの子孫… 伊予節もうたう】
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| 花冷えが去り、一斉に開花した西法寺の薄墨桜(中央) |
同市御幸の天徳寺にある「十六日桜」と今回登場する下伊台町西法寺の「薄墨(うすずみ)桜」だ。歌は一八〇〇年初頭からはやったといわれ、桜もそのころすでに有名だったということになる。
名桜として名をあげ、長く人々に愛される桜は、大半が樹齢数百年の古木が多いが、薄墨桜は根回り一メートル足らずの若木だ。「天武天皇(六七三〜六八六年)が皇后の病気平癒祈願に対するお礼に贈られた桜」という伝説にそぐわないが「何代もの子孫」という。
名前を聞けば「薄墨色の桜?」といぶかる人もいそうだが、花は淡紅白色で径三センチくらい。花弁二十枚ほどの八重咲きだ。昭和三十七年松山市が天然記念物に指定した。命名の根拠は、桜に添えられた手紙が薄墨だったから。この故事を柳原極堂は「薄墨の 綸旨(りんじ)かしこし 桜かな」と詠み、句碑が境内に建っている。
植物学上ではイヨウスズミサクラとしてウスズミサクラとは区別されている。同寺では、まずソメイヨシノが咲き、四、五日後にオオシマサクラ、さらに四、五日遅れて薄墨桜の順で開花する。ことしは花冷えが去った四月中旬、一斉に開花、県内外から約五千人の花見客があった。
住職は「いまの木は、大正時代にあった桜の古株から分けてから三代目。その前は寺の歴史の空白部分もあって不明だが、樹齢千四百年や千六百年の桜も岐阜や熊本県に現存し、伝説との関係も…」と尊い桜の説明を熱心に続けている。
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