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花回廊では花の季節を「春・夏・秋・冬」と分けていますが、花の記事が掲載された日付を元に、以下のように区分けしています。
▼春(春の頃) 3月〜5月
▼夏(夏の頃) 6月〜8月
▼秋(秋の頃) 9月〜11月
▼冬(冬の頃) 12月〜2月 |
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▼名桜散見(5)
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馬場の桜(新宮村指定天然記念物) |
1993/04/22 |
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【遍路道に人知れず咲く 二また大木に上品な花覆う】
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人知れず花開き、散っていく
新宮村上市仲の「馬場の桜」 |
川之江市から高知県へ四国横断自動車道(高知自動車道)が開通、法皇山脈の山ふところ宇摩郡新宮村はグンと街に近くなった。四月、同村を駆ける車の窓からは、そこここに咲き競う山桜が目に入る。野生の桜が多いところだ。
「馬場の桜」の開花は、山桜とほぼ同時だがエドヒガンらしい。高速道からは遠く、同村馬立、上市仲(かみいっちゅう)の最奥部、山ノ神にある。馬場は「昔、馬場があった」「やや平らで広い」意の両説あるがいわれは不明。
樹齢は約二百年。地上約二メートルで二つに分かれた樹幹周はそれぞれ約三メートル、樹高二十メートル。小ぶりの上品な淡紅白色の花を枝の先までつけている。昭和五十七年、村の天然記念物になった。村では県指定へ向けて詳しい調査をしたい意向。
「この辺のし(士?)はモウカザクラといいます」というのは、近くの石川マサノさん(86)。元教諭の伊予三島市上柏町、藤井重雄さん(72)は「土佐街道も近く、古老らは“土佐之守が植えた”といっていた」という。名前は有名でも山奥のため訪れる人は少ない。そのためか枝に接するように不粋な送電線の鉄塔が建ってしまった。
桜下に四国霊場六十五番札所・三角寺(川之江市)から奥之院仙竜寺(同村)への遍路道がある。花陰にはお地蔵さんがひっそり建ち、道程らしい八丁の文字も。だが「最近あの道を行く人はほとんどいない」(河村真瑞・三角寺住職)とか。名桜は人知れず花開き、散っている。
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