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花回廊では花の季節を「春・夏・秋・冬」と分けていますが、花の記事が掲載された日付を元に、以下のように区分けしています。
▼春(春の頃) 3月〜5月
▼夏(夏の頃) 6月〜8月
▼秋(秋の頃) 9月〜11月
▼冬(冬の頃) 12月〜2月 |
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▼名桜散見(1)
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東の枝垂桜 内子町指定天然記念物 |
1993/04/14 |
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【満身創痍、なお万朶の花 生命力どこに 見る者に霊力】
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| 山里の霊気の中で数百年咲き続ける「東の枝垂桜」 |
日本人は桜が好きだ。古来、文学や美術に登場させ、ついには国花にした。古くは花といえば桜を指した。県内にも桜の名所が多く、長く人々に愛され続けている名桜もある。だが寿命や天災などで枯れ、咲かなくなったのも多い。いまも咲き続ける名桜を訪ね紙上“散見”しよう。
「東の枝垂桜(しだれざくら)」と呼ぶ老桜は、国道56号の内子町岡町から梺川(ふもとがわ)沿いに県道内子双海線を約十キロ、さらに串中山線へ約二キロ入った山腹の集落にある。石畳東地区にあるから「東の」で、最盛期には投影面積十アールに及んだ推定樹齢百五十年の古木だ。
根回りは大人三人でやっと抱える大きさ。だが、幹はほとんど空洞。梢(こずえ)や西側の枝も約三十年前の台風で折れ、満身創痍(まんしんそうい)。どこに生きる力が残っているのか不思議。しかし巡り来る春ごとに柳のような枝を伸ばし、枝先までいっぱいに小振りの花を咲かせる。
「昔、お寺があったそうですが、詳しい事は…」というのは土地所有者で同町内子、池田勇子さん(72)。約三十年前まで桜の下に住み、よく夫(故人)から「子供のころは庭まで垂れ下がった枝にぶらさがって遊んだ」と聞かされた。いま桜の下には小さな大師堂が建っている。
約十年前、樹勢が衰え、もうダメかと思われた。当時、土地管理を任されていた近くの日浦国守さん(49)は草を刈ったり肥料をやったり…。再び万朶(ばんだ)の桜花を見る春が来て喜んでいる。奥さんは見知らぬ花見の客に茶の接待までする。
朽ちた樹肉の中に、筋骨たくましい男の腕のような根が伸びる老桜。再生する力の源泉はいったい何なのか? 見る人に不思議な霊力さえ感じさせる山奥の名桜だが、見ごろは過ぎた。
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